第164話彼に惹かれずにはいられない

「やあ、どうした?」

ジェームズは電話をひったくるように手に取り、怒った顔のシャーロットをちらりと見て、つい彼女の髪をくしゃっといじった。

シャーロットはさっと身を引き、彼をにらみつける。「髪を乱したら殴るからね」

その声が響くと同時に、受話口の向こうでアンディが話し出した。

「マーティンさん、母さんのこと、ちゃんと見ててください。前みたいなこと、もう二度と起きないように」

ジェームズはうなずいてから、今が通話中だと気づく。「心配するな、アンディ。おまえたちは楽しんでこい。こっちはすぐ戻る」

「それと、二時間したら庭で遊んでいいよ」

妙だ、とアンディは問いただしたくなったが、ジェ...

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